No.16 カジュアルワインアドバイザー 【敷居が高いと思われがちなワインを、もっと身近に】 尾谷麻友さん

 No.16

カジュアルワインアドバイザー

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尾谷麻友さん

1991年生まれ。25歳。【敷居が高いと思われがちなワインを、もっと身近に】というコンセプトのもと、フリーランスで初心者向けワインセミナー講師やソムリエ資格取得支援を行っている。新卒で入ったフレンチレストランでのソムリエの経験や会員制ワインバーでの店主の経験をキッカケにワインの奥深さに気づく。まだまだ20代のワインのマーケットが少ないことや、お酒が苦手な人でも美味しく飲めるワインを知ってもらいたいという想いから、ワイン会を主催し、1年で約300人集めた。20代でも仕事にやりがいをもって働く人を沢山増やすべく、フリーランスでの生き方も提供している。

カジュアルワインアドバイザー尾谷麻友さんとは

はじめまして、カジュアルワインアドバイザーの尾谷麻友です。私は現在、初心者向けのワインのセミナーを開催したり、ソムリエ資格取得のコンサルティングをしながら、赤坂の会員制ワインバー「Nature Mode」で店長をしています。また、ワインの購入者に様々な提案を行ったりと、「敷居が高いと思われがちなワインを、もっと身近に」というコンセプトのもと、ワインの普及に力を入れています。

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ワインバーにてワイン説明。
その日その日で数種類のワインをご用意しています。
不遇の少女時代から専門学校時代

埼玉県の行田で育ちました。一人っ子で、2歳のときに両親が離婚。母親に引き取られ、苗字も変わりました。母子家庭として育ち、母が仕事のため一人でいることが多かったです。引っ越しが多かった影響からか内気な性格で、人とのコミュニケーションが苦手。その反面正義感が強く、友達のいじめを助けていじめられるような女の子でした。

そんな少女時代から一転、高校時代は友達も増えて楽しかったです。その頃にファミレスのバイトもはじめ、とても充実した日々を過ごしていました。卒業後の進路を考える際、接客の仕事が大好きだ!専門性のある仕事がしたい、と思い、ホテルとブライダルの専門学校に通うことにしました。

尾谷さんのワインとの出会いとは

就職活動の際、サプライズをすることが好きで一流のサービスを提供したいという思いから、ブライダル系の会社でウェディングプランナーを希望するも叶わず、最終的にはフレンチレストランに就職することになりました。そこでの仕事は重労働で、最初はこの道を選んだことを失敗したと思いましたが、次第に楽しくなり、やりがいも感じるようになりました。
そこで出会うことのできた上司や先輩に沢山のことを学び、今の私をつくっている原点とも呼べるような場所です。

私がワインと出会ったのはその頃です。最初はワインのこと全くといっていいほど知らなかったのですが、仕事柄勉強するにつれてだんだんと自分の中でのワインのイメージが変わり、奥深さやおいしいと感じるようになりました。お客様に料理やワインの説明をすると、その場でとても喜んでいただけたのが凄く嬉しかったのと、仕事の原動力になりました。

就職から一転、ワインを本気で伝えていきたいとフリーランスに

23歳のときに3年間働き続けたフレンチレストランを退職し、フリーランスになりました。きっかけは将来自分のなりたい姿がここの職場ではイメージできなかったからです。フリーランスに転身してからは、若い世代の「ワインは敷居が高い」というイメージを覆すべく、土日にワインのイベント「Wine For Everyoneカジュゆるワイン会」を主催し、1年間で約300人の方に参加していただきました。

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毎月開催していた
『カジュゆるワイン会』の様子

今はSNSの時代!と思い、Facebookで認知をしてもらおうとブランディングを始めると、共感する人がたくさん集まってきてくれました。いろんな人に会ったりするうちに、ワインバーのオーナーと出会ってそこで働くことに。イベントをしている期間にも半年間勉強を重ね、男性が多いレストラン業界で馬鹿にされたくないとの思いから、独学でソムリエの資格を取得しました。資格を取得後、自分へのご褒美ということで、念願だったフランスに2週間旅行することもできました。

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フランスにてワイン産地の
シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ロワールの
醸造所や畑を見学してきました。
若い世代にワインの魅力を伝える難しさとやりがい

今苦労しているのは、同世代である20代にどのようにアプローチしていくかということです。一般的にワインは価格帯が高く、ワインを飲むのは年齢層が高い人というイメージが強いと思います。そこで、若い自分がアットホームなセミナーなどを開催することで、若い世代の方も参加しやすいようにと心がけています。また数年後には自らがオーナーを務める、ワインのお店を開業したいとも考えています。また、SNS上の架空の人物としてではなく、実際にお店やセミナーにも足を運んでいただき、身近な存在として認知してもらえると嬉しいです。

主催でワインイベントをする際は、お料理やワインの濃淡を考えて、すっきり~濃い味わい、白~赤といったかたちで数種類ワインを用意します。その時に、「まゆちゃんセレクトのワインは飲みやすい!美味しい!」と言ってくれることですね。私のイベントはあまりワイン好きではない人が多いので、このイベントを通してワインを飲むようになったとも言ってもらえるのはとても嬉しいです。

ちなみに、試飲会では1日に150種類のワインを飲むこともあり、今まで数万本のワインを飲んできました。一番好きなワインはロゼ・ダン・ジュール / ラ・フェルム・ド・ラ・サンソニエール。初めて飲んだときは衝撃でした。ストロベリーティーのような優しい甘さで、ワインが苦手な方でも絶対喜んでくれるであろう、癒し系ワインです。このワインは、フランスのロワール地方のワインですが、地方全体で好きなところはフランスのアルザスという地方のワインです。まだ行ったことはないですが、ドイツとの国境近くにあるこの地方は街並みも絵本に出てくるようなカラフルな可愛らしいところです。

この地方のワインは比較的飲みやすく、最初に”リースリング”というブドウを使ったワインを飲んだときは、優しい味わいでビックリしました!自分が思っていた白ワインのイメージがそれによって覆されました。

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ロゼ・ダン・ジュール / ラ・フェルム・ド・ラ・サンソニエール
一番好きなワインです♪
フリーランスとして活躍して、頑張る20代女性のロールモデルになりたい

フリーランスになる前はセミナーや交流会にがむしゃらに足を運び、たくさんの人に会っていました。なんとなく独立したいとは思っていましたが、その思いに埋もれてしまっていた感じがありました。今独立を考えている方は、ただ独立したいではなく、自分が最終的に何をしたいのか、ゴールをどこに設定するかを深掘りするといいと思います。

飲食業ではお店で修行して独立をするというのが一般的ですが、独立後すぐに潰れてしまうお店が多いのが現状です。今の時代は味が良いのは大前提。そこで技術面からだけでなく、経営という視点からもサポートできるようなコンサルティングをしていきたいです。また、フリーランスとして活躍することで、同年代のロールモデルとして走っていきたいと思っています。

あと個人的な話になりますが、女手一つで何不自由なく育ててくれた母親にはとても感謝しているので、親孝行として月に一度海外旅行に連れて行きたいと思っています。

【敷居が高いと思われがちなワインを、もっと身近に】するべく、同世代の人たちにもっとワインの魅力を伝えていきます!

 


尾谷麻友さん

インタビューのご協力

誠にありがとうございました!

(執筆)キアラライター:髙橋諒馬