No.14 羊毛フェルト作家 「 中杉茉莉恵さん」

 

No.14

羊毛フェルト作家

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中杉茉莉恵さん

羊毛フェルトと雑貨屋さん 「ma-ri・ma-ru」を地元の鎌倉にて運営。羊毛フェルトのもつあたたかみや色彩、素材の素晴らしさに魅せられ、羊毛フェルト作家marieとして作家活動や雑貨販売を行う。 mariもmaruも意味合いは海。あらゆる場所に繋がり、広く大きな海のように、たくさんの人を笑顔にするような作品作りをテーマに、海の生き物、特にクジラに魅せられて作品作りをしている。また東日本大震災をきっかけに、人を癒す動物たちにも癒しを提供したい、被災した動物や、不法投棄・虐待をされた動物たちを癒したいという気持ちから、動物病院医師の師事のもとにペットマッサージを習い、現在は作家活動や雑貨販売を通したチャリティーを進める活動も進行中。

   

手が勝手に海をモチーフしたフェルト作品を作っていく「羊毛フェルト作家」中杉茉莉恵さんとは?

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「ma-ri・ma-ru」の意味
現在は地元の鎌倉を拠点にして羊毛フェルトの作家ma-ri・ma-ruとして活動しています。同ブランドとして雑貨のお店を土日限定で開いています。mariもmaruも意味合いは海。自分自身の名前が茉莉恵ということもあり、漠然とトゲトゲしていない名前がいいなぁと思ったのと、スペイン語で海(Mar)という、丸くて優しいイントネーションをイメージしてこの名前をつけました。

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あらゆる場所に繋がり、広く大きな海のように、たくさんの人を笑顔にするような作品作りをテーマに、海の生き物、特にクジラに魅せられて作品作りをしています。鎌倉に住んでいるからか、小さい頃から海を見るのがなんとなく好きで、水族館で水槽の中にいる子たちをみているとすごく素直になれるというか、海って自分にとって安心できる場所なんです。

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生命の源で陸の生物とは生態系が違って、みているだけで癒しをくれるところも魅力的だと思っています。逆に羊の毛というものを使って、まったく違うものを表現したいという天邪鬼な気持ちもありました。笑 いつも手が勝手に海で生きる生物をモチーフにした作品を作っています!

東日本大震災をきっかけに人を癒す動物たちにも癒しを提供したいと思うように。羊毛フェルト作品とペットマッサージの魅力。

東日本震災をきっかけに、人を癒す動物たちにも癒しを提供したいと思うようになりました。幼少期にあまり他人となじめない性格だったので、素直に感情表現する動物たちが好きです。特に、不法投棄や虐待をされた動物たちが苦しんでいる現実を知って、彼らを癒した、いという気持ちから、動物病院医師の師事のもとにペットマッサージを習い、現在は作家活動や雑貨販売を通したチャリティー活動も進行しています。

3.11の震災のときには、被災して家族と離れ離れになってしまった犬たちが、どんどん元気をなくしていく様子や、危険をかえりみずエサを届ける飼い主の葛藤をニュースでみる度に心が痛くなりました。被災して家族と離れてしまった動物たちは、たとえごはんが食べれられたとしても、みるみるうちに元気をなくしていってしまって衰弱していく。飼い主さんが仮設住宅から会いに来たときには、本当にうれしそうに尻尾を振って感情表現するんですけど、そんな姿になんて動物は素直なんだろうと強く心を打たれました。

ペットは人に癒しを与えているのに、関わる人間によって動物たちのチャンスは決められてしまっている、そんな風に思うようになりました。環境によって全然違う人生だったり、介助犬や盲導犬は、生涯頭を一生懸命つかって生きていくうちに、老化やボケが早くおとずれるといいます。人を助けるために頑張っている子たちには、果たしてちゃんと癒しをあげられているんだろうかと思いました。

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自分の手で、身体でできるアクションは何かを考えるうち、「ペットマッサージ」を通して直接触れあって癒すことに関心をもち、日本ペットマッサージ協会の修了認定を得て、ペットマッサージもできるようにしました。実はペットマッサージ馬からはじまっているのですが、馬が仔馬を舌でぺろぺろ舐めてあげる行為をリッキングといって、仔馬の免疫力を高める効果があります。特に、ペットショップで生まれた子は生後間もなく親から離れてしまうケースが多くて、十分な免疫力を形成できないまま育つことになる。ペットマッサージは、効果的に免疫をあげるだけ、ということではなくて、肌の体温を伝えあうことで動物たちも癒されるし、撫でる人もまた癒すことができるところが魅力的だと思っています。身一つで癒し合えるところがペットマッサージの魅力なんです。

また、羊毛フェルトの作品作りを生かして、自分の手でできることで少しでも支援に繋げたいとも考えていて、これからアクションしていきます。今後は羊毛フェルトの売上の一部で、ペットの殺処分0を目指す団体さんや、セラピードッグを訓練している団体さんなど、自分の活動が現場の力になるような活動がしたいですね。あとはせっかく海のものを作っているので、海洋汚染や捕鯨についての問題を掘り下げて、海の生物たちの保全活動に繋げたいと思っています。

他人となじめない暗い人生、拒食症で体重は32kgに。「自分のやりたいこと」をやってもいいということに気づいた、茉莉恵さんの原点。

幼少期は人にどう思われているかを優先する子どもでした。父方の親戚の家で育ったのですが、親戚の中でマイノリティである母が祖母や祖父に気遣いを強要されていることへの母への疎外感や肩身の狭さを日々感じていました。子供ながらに「母を守りたい」という想いが強く、自分の周りの親戚や家庭環境に対する反発心が強かったです。それゆえに、いつも人の顔色を見て行動し、人に甘えるのが下手な子どもでした。

小学校では集団の中で人とどう接していいかがわからず、常に休み時間の過ごし方を考えていました。一人で行動して、一人で家にいる子で、友情付き合いが下手で、一人で孤独と戦うことが多かった。中学・高校では自分に自信がないながらも自分を表現するためにファッションに目覚めたりしましたが、その後大学に進学したのですが、成績は優秀であっても、自分のやりたいことがなかなか見つけられずに、もがく日々が続いていました。二十歳の時に、4歳から続けるモダンバレエの公演をきっかけに、幼少から抱えていたコンプレックスから、拒食症に。当時高校時代から154㎝で55㎏とかなり太っていたのですが、体重は32㎏に。

不器用で人付き合いが苦手だった私は就職活動でも挫折を経験。エントリーシートで自分と向き合ううちに、自分が何をしたいのかわからなくなり、会社の内定を全部蹴ってしまいました。その後とあるスポーツファッションブランドの企業で販売に関わるようになったのですが、そこでも、人間関係と成績の両立にとても苦しみました。自分でも気づかなかった傲慢さと成績への妬みをもたれ、「中杉さんは、人を蹴落としてまで自分の成績を上げたいの?」と言われ、何度も自分の自信を失いました。

仕事を辞めてからは祖父母の介護をしながら、家の近くで働いたのですが、就職して平日バリバリ働いて、キャリアウーマンにならなければいけないという、長年の理想のようなものからかけ離れて、家の近くでアルバイトをしている自分に引け目を感じながらも、介護の大変もあり、自分の生き方に言い訳をするような毎日でした。

羊毛フェルト協会の先生の衝撃の一言「自信をもって、自分が楽しいことをやりなさい」

祖父母が亡くなってから、祖父母が住んでいた場所を改築して、犬の雑貨メインの商品を販売するお店を立ち上げたことがきっかけで、自分が好きなことをしている時間が一番あってるなぁと思うようになりました。手芸品がもともと好きで、手芸品店で羊毛フェルトをはじめて見たときに「あ、かわいい、自分でもできるかも」と思い、自分が作ったものをお店に置くようになりました。全然へたくそだったんですけど、羊毛フェルトの小さなバッジやブローチをお店で販売してみたんです。

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そうしたら、羊毛フェルトの商品ばかり売れるようになって。ある時お客さんが「あなたが作ったものだから買いたい」と言ってくれるようになりました。そのときは単純にとてもうれしかったのですが、ただ、やってみると以外と難しくて、思うような作品が作れず、28歳の時に「羊毛フェルト協会」に出会い、スクールに通うようになるも、自分の作品に自身がもてず、先生から「なんでもっと自信をもたないの、人のためじゃなくて、自分が楽しいことをやりなさい」と言われました。

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母を守るとか、父から言われたことに従うとか、あとは弟の引きこもりをなんとかしなきゃと思って生きてきた自分にとって「自分のやりたいことをやりなさい」と言ってくれる人に出会うことが今までなく、かなり衝撃的でした。それからはつくるたのしさ、表現の喜びと葛藤しながらも、少しずつ羊毛フェルトの作品を作って、最近はイベントでブースを設けたり、展示会に出展させていただけるようになりました。

今悩んで葛藤しているあなたへ~周り道をしてもいいから自分の好きなことをみつけて~

「自分はこうじゃなきゃいけない」という固定概念やプライドをみんな持ち合わせて生きている感じがして、仕事でもやりたいこともそうなんですけど、自分を動かす原動力に固定概念は存在しないと思うんです。今、失敗して恥ずかしいとか、こんなことして社会人として身勝手と思われるんじゃないかという勝手なランクつけは、いらないのかなって。今もしそう思って苦しんでいるとしても、次に自分がこれでよかったんだって思う必要な過程で、全部経験になるので「自分がやりたいこと」をとことん追求するべき!

いろんな人と出会って表現していると、自分が鎧みたいにまとっていたプライドが、そんなに恥ずかしいことじゃなかったんだなって思う材料になるときがくるから、変なプライドで自暴自棄になるよりも、固定概念を捨てて、自分らしさや自分に自信を持っていれば迷子になってもいつか戻ってこられると思います。失敗したりくじけたりすることを積み重ねたりすることで、自分の自信は形成されると思うから。

茉莉恵さんのこれからの夢~作品を通じて国境と人種を超えて、ただ人と繋がってみたい~

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「あ、これ創ったのは、この人だよね。」って思ってもらえるような作品を、これからも手掛けていきたいと思っています。ものを作っているから言葉やプレゼンは関係なくてただ感じるままに垣根を超えて、いいなって思ってもらえるものを作れる作家になりたいです。作品を通じて国境と人種を超えて、ただ人と繋がってみたい。そんな機会が、人生の合間合間に訪れたらいいなって、思っています。

 

中杉茉莉恵さん

ありがとうございました!

中杉茉莉恵さんも出場!9・2(土)第3回ソーシャルドリームコンテスト

 

≪ソーシャルドリームコンテストとは≫

主催団体:Alazi Dream Projectは、夢追うすべての人がもっと輝き応援しあえる社会の実現を目指し、主に「社会を変える」をテーマに活躍する今を輝く若者が登壇するコンテストを開催いたします。参加者全員が審査員となる参加型イベントとし、審査員は3枚のハートを応援したいと思う登壇者に投票します。優勝者にはその後の夢を後押しする著書を贈呈します。誰もが誰かの夢を応援しあえる社会の実現、夢追うすべての人が輝き、繋がり、協力しあう。。。ソーシャルドリームコンテストは、そんな次世代のコミュニティ型コンテストです!!

【日時】2017年9月2日(土) 開館:12:30 終了:16:30

【会場】渋谷東口ビル5階 CAMPFIREセミナールーム

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